内向型の私について
私は小さい頃からおとなしい性格で、人前で積極的に発言したり自分からコミュニケーションをとったりすることに苦手意識がありました。
学生の頃は周りの誰とでも明るく話せるコミュニケーション上手な子がいいなと思うときもありました。また、社会人になってからも、社交的で流暢に話せる人や自己表現が上手な人がうらやましいと思い、それに対して、思っていることはあるけど上手く伝えられない自分に落ち込むときもありました。
特に大学卒業して社会人として働き始めた頃は、なんでもやりますの精神で、毎日何十回もなる電話に積極的に出たり、仕事終わりの大勢の飲み会に参加したりしていましたが、「このまま歳を重ねていくのかな」と漠然とした不安のようなものも感じていました。
そんな私がありのままの自分で生きようと思った転機としては、コロナ期間に読書が趣味になり自分の人生を考える時間ができたことがきっかけです。
それまでは、社会人としてなんでもできることが素晴らしいこと、苦手なことは克服してできるようにするのが社会人と思っていましたが、読書であらゆる考えに触れるようになったことで、「自分が好きな自分でいることが一番」「できないことがあってもそれも自分」「好きなことだけに時間を使いたい、苦手なことを克服するために時間を使うなんてもったいない」と思うようになりました。
また幸いなことに、私の家族はみんなどちらかというと内向的だったこともあり、家族のだれからも内向的でおとなしい性格の私に対して非難的なことを言う人は誰もいませんでした。その中でも特に母は、3姉妹である私たちに対して、それぞれの個性を受け入れてくれたおかげで、自分の性格を嫌いになることはなく育つことができました。
家族との関係性に加えて、読書をきっかけに人生の軸を持ったことで、内向型の自分も受け入れようと思えるようになっていき、今では、人前で話すような場には積極的に行かず、ひとり時間をとことん充実させたり、少数精鋭型の人間関係で好きな人(家族・友人)と過ごす時間を大切にしたりと人に合わせすぎるのではなく、自分が好きな自分でいることを一番にあらゆる選択をすることを心がけられるようになりました。
もし、今、内向的な性格で悩んでいる人に伝えたいことは、「そのままのあなたにすでに魅力がたくさんあること」「外交的に変わろうとせず、ありのままを受け入れて愛してほしい」ということです。
このブログが内向型の皆さんと共感を生み出す場となれば幸せです。